オメガ(OMEGA)といえば、数ある時計ブランドの中でも圧倒的な存在です。今回は、そんなオメガ(OMEGA)について、少しでも魅力を知ってもらおいうとオメガの歴史や時計の種類について、お伝えしようと思います。

オメガ(OMEGA)の歴史について

オメガは1848年当時、まだ23歳だったルイブランが、スイスのラショードフォンに開いた工房がルーツです。最初は懐中時計の組み立てが専門でしたが、1879年にルイブランが亡くなり、セザールブランが経営に参加した後は、1882年に本社が今の本拠地のビールに移転されます。


代表作となったオメガは、1894年に初めて製作されたもので、これが今も世界的に知られるメーカー名となっています。1900年代に入ってからは、1903年にポールエミールブランが後を継ぎ、1930年には複数の他社とグループを結成することになります。その名を轟かせたのは、1965年にアメリカ航空宇宙局で使われる腕時計に採用され、過酷な環境下でも耐久性を証明できたのが切っ掛けです。


1980年には、日本の時計メーカーによる買収話が持ち上がり、スイスの国会でも取り上げられるほどの騒動となりました。結局は買収が実現することはなく、1983年に同じくスイスの他のグループと合併を行い、スウォッチグループの前身となるSMHグループが結成されます。


1999年に発表された新機構は、これまでの常識では考えられなかった、10年間オーバーホールなしの技術を実現します。技術革新に力を入れる企業なので、単なる歴史の古さがあるだけでなく、長く経営を続けることができたり、世界的に認められています。

オメガ(OMEGA)時計の種類について


オメガといえば種類の豊富さも特徴ですが、現在のようにモデルが多様化したのは第二次大戦後のことです。シーマスターやスピードマスターは、特に有名かつ憧れとされるモデルで、勿論実用性を兼ね備えているのが魅力です。

現在のシーマスターは、防水時計のマリーンの発展系ですが、1948年の発売当初の防水性能はまだ、その他のモデルと差がありませんでした。しかし、2年後の1950年からは、本格的な防水性能の実現に力が入れられるようになり、水のある場所で難なく使える時計の代名詞的な存在となりました。


一方のスピードマスターは、シーマスターに手巻き機構が搭載されたシーマスタークロノグラフが原型で、その名残は今も裏蓋に残っています。スピードマスターの名を定着させたのは、アメリカ航空宇宙局採用後の1966年のことで、この時にスピードマスタープロフェッショナルと改名されます。


耐久性重視のモデルですから、頑丈さはやがて憧れの的に変わり、シーマスターと共にオメガの二大巨頭となっています。コンステレーションモデルは、名前の通り星座をモチーフに採用していて、天文台のマークとクロノメーター検定の合格が特徴的です。


日本では、1960年頃から高級時計の代表として取り扱われ、現在でもクォーツモデルや自動巻きの機械式が販売されています。デビルはドレスウォッチで、カジュアルラインのニーズに対応する、比較的新しいオメガの時計です。

オメガの時計の魅力と進化について

魅力の側面から分析してみると、オメガはやはり時代と共に進化していること、そして今も設立当時から変わらない、職人の手による精巧さが時計の内部で生きる、この二つのポイントが優れると分かります。オメガの魅力はまず、現状に満足して歩みを止めることなく、常に未来を見て技術を向上させている点にあります。


高い防水性能や、特殊な環境下でも動作するといった要求は、時計にとっては過酷でメーカーが頭を抱えてしまう問題となるはずです。所が、オメガは要求に対して無理と答えることはなく、むしろ積極的に挑戦しようとします。
長い歴史における経験と、精巧な時計作りで培われてきた技術によって、幾つもの難問を乗り越えてきています。


シーマスターで進化したのは防水で、1970年代には海底250メートルの海底油田調査を8日間支え、その進化を証明しました。スピードマスターが証明した進化は、耐寒や耐熱、耐衝撃性が求められる宇宙空間において、正確に時を刻み続ける信頼性です。


採用したアメリカ航空宇宙局では、国産を採用すべきではという議論も巻き起こりましたが、無事に宇宙空間で務めを果たしたことで、そのような議論がなくなったばかりか、多くの人達が憧れるモデルとなりました。コーアクシャルは、ここ数十年でも最も大きな進化で、摩擦を減らして長寿命を実現するアイディアが、腕時計業界全体に衝撃を与えるほどのインパクトとなっています。

オメガを愛用している芸能人とは?

精巧な上に、歴史の重みと技術の融合を感じさせることから、オメガを愛用する人は芸能界でも少なくありません。お笑い芸人のケンドーコバヤシさんは、芸能界の中でも代表的な、オメガスピードマスターの愛用者です。
愛用しているのは、スピードマスターシリーズのスペースマスターで、Z33というモデルがお気に入りと話題です。


近未来的なデザインと、デジタル機構を採用している変わり種ですが、逆に遊び心があって、引き出しの多いケンドーコバヤシさんらしさを感じさせます。俳優の織田裕二さんもまた、スピードマスターを愛用する一人で、スピードマスターレーシングを愛用することで知られています。


黒を基調としたデザインで、特に変わった所のあるモデルではありませんが、真面目でオメガらしい作りが人気です。このモデルを選んだ織田裕二さんも、ストイックに仕事に取り組むのが特徴ですから、とても相性の良いモデルだといえるでしょう。


海外では、大人気俳優のジョージクルーニーさんも愛用者で、シーマスタープラネットオーシャンの着用が確認されています。ビジネスマン向けで大人の時計という印象を与えますが、中身は他のモデルと変わらない精巧さに加えて、信頼性が高いのも同じです。


海が似合う男性なので、600メートルもの防水性能があるモデルを選んだのは納得ですし、イメージにピッタリの選択だと評価されています。