ロレックスの歴史と魅力について

ロレックスは長い歴史があります。長い歴史の中で進化するロレックスの凄さと魅力を少しでも多くの人の伝えることができたらな~と思っています。質屋目線からのロレックスについて書いていこうと思います。

ロレックスの歴史

1905年ロンドンにて、前身である「ウィルスドルフ&デイビス社」が設立されました。創業者はセールスマンであったハンス・ウィルスドルフです。

懐中時計が主流だった当時、彼は実用性が高い腕時計に目を付け、その精度を確保すべくさまざまな可能性を試し、1908年にはロレックスブランドの歴史が始まりました。1910年には、スイス公認クロノメーター検査協会よりクロノメーター公式証明書を取得し、本社を1919年にジュネーブへと移転してからは、そこを本拠地としています。

最初にして最大とも言われている神話の一つに、1927年10月7日のドーバー海峡横断があります。1926年に開発された高い防水防塵性を誇る「オイスターケース」は、大変画期的なものでした。ロンドンの記者がロレックスの防水時計「オイスター」を腕につけて、ドーバー海峡を泳ぎ切ったという偉業のプロモーションをもってして、ロレックスは世界にその名と防水性能を轟かせました。

その後も1953年には100mの防水機能付き「オイスター・パーペチュアル・サブマリーナ100」を発表し、各国海軍がこのシリーズを現在でも採用しているほどの信頼性を勝ち得ています。その後もさまざまなデザインシリーズを発表し、現在までその人気は引き継がれています。


ロレックスの時計の進化

ロレックスの時計のしての進化は、1926年に開発された牡蠣さながらの固いフタを持つ「オイスターケース」の防水防塵性、1931年発表の半円形ローターが360度回転して巻き上げることによる高効率な自動巻き機構「パーペチュアル」、という二つの発明がベースとなっています。

金属塊を削り出すことによって作成されるというオイスターケースは、ねじ込み式リューズとの組み合わせで今までにない防水性能でした。また、それまで手巻き機構しか存在しなかった時計業界に出現したパーペチュアル機構は、日常的に見に付けることで止まることがなく、巻き上げ過ぎを防いで機械に負担を掛けないようにスリッピング・クラッチが作用するという実用性の非常に高いものでした。そこから14年後の1945年には、日付が24時を境にして瞬時に変わるという機能「デイトジャスト」を搭載したモデルが誕生しました。

腕時計に窓表示カレンダー機構を載せるというアイデアは世界初のものでした。これら3つのロレックスによる大発明により、現在まで機能的な進化をさらに飛躍させつつ、ファッション性の面でもアプローチを続けています。創業100周年となった2005年には、1920年代オリジナルモデルを模した角型ケース「ロレックスプリンス」も発表されています。

ロレックスのブランド力とは?

ブランドにおける知名度の高さは、市場での支持率がどのくらいであるかという指標です。ブランド力が高ければ高いほど、同レベルのものであっても、より価格が高くでも手に入れたいと思う人が多くなります。ロレックスという時計のブランド力とは、そのようなイメージも高いですが、それだけではなく独自で開発した発明による高品質さという点にもあります。

ファッション系ブランドに多い有名人による広告でのイメージ戦略はせず、生涯の中でインタビューを一度も受けなかったという創業者の姿勢からも分かる通り、ロレックスは歴史に残るような高品質を証明するプロモーションなどを利用して、高いクオリティイメージを早くから確立していました。また、このブランド力に繋がっている大事なポイントの一つとして、「サブマリーナ」といった人気モデルを実用性を追求しつつも同一モデル内で改良し続けていることがあげられます。

世界中の時計メーカーでも、同一モデルをこれほど長い間改良し続けているところはありません。これも、ロレックス自身が開発した3大発明が現在の時計業界にて当たり前となったことが、実は偉業であるということに他なりません。これらがスタンダードとなっている上で、人気モデルが普遍的デザインとなり、さらに改良が進んでいます。

ロレックスを愛用している芸能人

高級ブランド腕時計は、さまざまなブームがきっかけとなって永く愛されるようになることもあります。ロレックスを愛用している芸能人も多く、あるモデルに人気が集まり一時期品薄になったりすることもあります。エクスプローラーⅠの愛用者で良く知られているのは木村拓哉さんです。1997年のドラマ「ラブジェネレーション」で身につけていた(私物)のがきっかけとなり、当時若者の間で大流行して価格も高騰という社会現象にもなったと言われています。ちなみに草彅剛さんはエクスプローラⅡの愛用者です。

芸人スギちゃんが2013年にバラエティ番組で身につけていたことから、「デイトナレパードと言えばスギちゃん」と言われるようになりました。ヒョウ柄で一見派手に見えますが、ダイヤがちりばめられていたりと洗練されたデザインで、京本政樹さんも愛用者の一人です。

デイトナの愛用者は芸能人でも多いですが、中でもよりランクが高いデイトナコンビ白文字盤を愛用しているのは木梨憲武さんです。価格もさることながら、オールイエローゴールドブレスが目を惹く華やかなモデルです。
関根勤さん愛用のシードゥエラーディープシーは、サブマリーナの上をいく防水性で知られるモデルです。格闘技好きの関根さんが銀婚式の記念品として購入されたということです。